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  新絵心教室 応用レッスン やってみた

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前回の「新絵心教室 入門レッスン やってみた」に続いて、今回は応用レッスンのレビューです。 ソフトの概要などは前回の記事をご参照ください。

応用コースのレッスンは全部で8つで、その全てにミニレッスンが付属しています。前回の記事同様、、私の課題絵の下に、モチーフ、先生のお手本、の順で画像を掲載しています。



■レッスン1 「水差しと桃」 (絵具)
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応用編最初のレッスンは静物画です。
この課題絵は・・・まあ失敗の部類ですね。画面の構成要素がシンプルなので、小手先のごまかしも効きませんでした。水差しなんかは、ハイコントラストなんだからもっとうまく描けても良かったはずなのだが・・・


■レッスン1  ミニレッスン「オレンジ、水差し、布」 (絵具)
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関係ないですが、新絵心教室ではレッスン前にビンス先生の小話(今回のモチーフを選んだ経緯とか)が入るのですが、このレッスンでは謎のベーコン推し(先生の飼っている子犬)がウザくてちょっとイラっとできます。

さて引き続きの静物画のレッスンです。今回の主役は白い布です。明暗の勾配で凹凸を表現しつつ、柔らかい質感を出していきます。
今回の課題絵ですが、布の描写はちょっとクドくなったものの、全体的にはそこそこ描けたんではないでしょうか。水差しのハイライトとかオレンジの映り込みとかが上手くいった気がします。


レッスン2 「白髪の男性」 (鉛筆)
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入門編で彫像→手とデッサンし、ようやく本格的な人物画のレッスンに突入です。まずは簡単な横顔の鉛筆デッサンから挑戦します。
こう言っては何だが、私は人物模写は結構得意なのです。何故なら、常日頃からヤンマガとかのグラビアや、ネットで拾ったエロ画像(三次)なんかを模写してるからです。・・・と書くといかにも向上心溢るる前向きな態度に聞こえるかも知れませんが、実際は「酒飲みなので手を動かし続けていないと筋肉がやられて描きづらくなる」という結構切実な事情があるためです。
この課題絵も、ハッチングはイマイチですが、比較的モチーフに似せて描けたように思います。


■レッスン2  ミニレッスン「黒髪の女性」 (鉛筆)
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前のレッスン同様、横顔の人物デッサンですが、気持ち斜め向きです。ちなみにこの後の人物画レッスンではモチーフが徐々に正面向きになって難易度が上がってきます。・・・そう言えば、再生するたびに顔がこっちを向いてくる8mmテープの怪談とかあったな・・・(←本っ当に全然関係ない)
このレッスンでは、流れる黒髪の表現が重要になると思います。通常鉛筆デッサンやマンガのスミ入れでは「黒く塗らないこと」でハイライトを表現しますが、本ソフトでは白鉛筆でハイライトを入れられるので楽ちんです。とはいうものの、なるべく白鉛筆に頼り過ぎないよう心がけて描いてみました。


■レッスン3 「街のトンネル」 (鉛筆)
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透視図法を学ぶレッスンです。
正直モチーフとしては単調でいまいちですが、DSの画面で透視図法を正確に描画するのは思ったより大変です。
先生のお手本では右側の壁のディティールを省略してますが、レッスン終了時の画面があまりに寂しかったので追加で描き込んでみました。


■レッスン3 ミニレッスン 「橋」 (パステル)
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引き続き透視図法のレッスンです。画面中央の消失点を意識しながら描くことになります。
このレッスンでは初っ端から先生が本気を出してきます。見本では消失点付近の遠景から描き始めるのですが、空気遠近法の淡い色合いとピンボケ具合がすごい実写っぽくて、「ど、どの色で塗ればいいんだ」とうろたえてしまいました。
とは言うものの、全体的には、パステル特有のザラザラ感と荒めの紙質により、レンガや地面の質感、水面反射の色ムラなどをお手軽に表現でき、面白いように写実的な塗りができる楽しいレッスンです。
普段デジタル(というかPhotoShop塗り)で描いてるとあまり意識しませんが、アナログ画材の選択は重要なのだな、と改めて思い至りました。まあ本ソフトもデジタルではありますが・・・


■レッスン4 「滝」 (絵具)
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滝のダイナミックな動きを主役に描く、風景画のレッスンです。
先生の言う通りに描いたのですが、何か全体がボヤけたような仕上がりになってしまいました。もっとも先生のお手本も似たようなものなので、ここから更にクオリティアップするにはアレンジが必要なようです。
近景の岩や茂み、木の葉などに(主役の滝を邪魔しない程度に)ディティールを加えると画面にメリハリが出る気がするので、次の機会に試してみるつもりでいます。
しかし相変わらず木を描くのが下手だなオレ・・・


■レッスン4  ミニレッスン 「夕焼け」 (絵具)
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これまでは昼間の風景画でしたが、今回のモチーフは夕焼けです。「寒色と暖色のバランスで、どんな時間帯の光も表現できる」とのことで、今までそういう捉え方をしていなかったので勉強になりました。
さて左の課題絵ですが、見ての通りの酷い有様です。イマイチすぎる出来栄えにディティールアップする気も起きず、さっさとレッスンを切り上げてしまいました。あと、一部でどうやっても先生の塗りを再現できない所があり、以前にも触れた先生のGUI詐欺疑惑が再燃してしまいました。

関係ないが、このレッスンでは開始前の小話で唐突的にベーコン(先生の飼い犬)のコスプレ姿が披露され、「ベーコン推しウゼェ!」とまたもやイラッときてしまいました。ホタルの妖精って、ヤマノススメのここなちゃんかよ!


■レッスン5 「花」 (パステル) 
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花束をパステルで描く静物画レッスンです。
パステルでは細かい花びらのディティールを再現しきれないので、色彩優先である程度簡略化して描くことになりますが、赤い花の描写なんかは結構上手くいったと思います。あとは、先生のお手本よりも緑のバリエーションを多くしてみました。


■レッスン5 ミニレッスン 「ブーケ」 (パステル)
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これまでの写実路線から趣向を変え、野獣派のタッチで花束を描くレッスンです。
野獣派・・・モチーフが持つ雰囲気やエネルギーを鮮やかな色や模様に置き換えて自分なりに表現する手法・・・だそうですが、そんな説明だけで「さあ描いて、どうぞ」と言われても、「無茶を言うな」と素で返すしかありません。やめたくなりますよ~レッスン・・・
そうなるとつい、「真似してはいけない(戒め)」と言われたお手本の方に目が行ってしまうわけです。
お前さっき先生のお手本チラチラ見てたろ → いや見てないです → ウソつけ絶対見てたゾ → なんで見る必要なんかあるんですか → [答]:自力で描けないから!
そんな感じで、私の課題絵同様、先生のお手本とよく似た内容になってしまう方が大半だと思うのですが、ま、多少はね。
あっそうだ(唐突) 印象画といってもあまり平面的にせず、お手本のように奥行きをつけると構図にメリハリができていいと思ったので補足しておきます。


■レッスン6 「スカーフを巻いた女性」 (パステル)
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人物画のレッスンです。以前の人物画が横顔の鉛筆画だったのに対して、今回は斜め顔のパステル画と、ややレベルアップしてます。
レッスン前の小話では、先生が若い頃に教え子のマリアを絵のモデルにした思い出が語られます。
絵のモデルにする(隠語)
何でしょう、先生の武勇伝でしょうか。ファンシーな顔をしてやるときはヤる、ということでしょうか。
そして今回のレッスンでは、件のマリアに頼まれて、彼女の娘のベスをモデルに絵を描くことになります。
娘を絵のモデルにする(隠語)
中々刺激的なシチュエーションです。フランス書院とかリアルドリーム文庫とかにありそうな感じです(読んだことないけど)。
さて今回の課題絵ですが、得意の人物画なのでまあまあ描けたかな、という感じです。ただモデルの娘さんは実際はもっと美人さんなので、次の機会にはお詫びも兼ねて美化120%くらいで描いてあげたいと思います。


■レッスン6 ミニレッスン 「本を読む男の子」 (パステル)
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人物画最後のレッスンは本を読む少年がモデルです。人の正面顔を描くのは結構難しいのですが、このレッスンでは微妙に斜め向きなのでまだ描きやすいです。
この課題絵も大体思うように描けたと思います。例によって先生は手を抜いてくる(イスや本のページを省く、服のシワも最低限)ので、アレンジで細部を追加しています。
こういうディテールアップがイイ感じに決まると「先生より上手く描けちゃったかも♪」と調子こきそうになってしまいますが、実際はそこまで含めて先生のモチベーション操作の内です。所詮我々は、先生の手のひらで踊っているに過ぎないのかもしれません(←急に自虐的になった)。


■レッスン7 「ロンドン塔」 (絵具)
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建物をメインに描く風景画です。
かなりディテールが細かくて最初は尻込みしそうになりますが、細部は大雑把で良いと言われます。・・・と言いつつ今回も、例によって時間をかけてチマチマ書き込んでディティールでごまかす戦法で臨みました。
雲ひとつない空の青をバックに、城壁の日のあたる面と日陰のコントラストが映え、とても気持ちよく描き進めることができたレッスンです。特に、最後の仕上げに左側の陰になっている城壁にスリットを描き入れるのが超楽しかったです。

ところで、これまでデッサンのときにはグリッドを使ってきましたが、このレッスンでは「自分の目だけで描くと良い練習になりますよ」と先生が煽りを入れてきます。こう言われた以上グリッドを使ったら負けです。なので以降のレッスンではグリッドを一切使わずに描いています。


■レッスン7 ミニレッスン 「城跡」 (色鉛筆)
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古城を色鉛筆で描くレッスンなのですが・・・何か色々と微妙です。
そもそもこの色鉛筆の発色があまり良くない気がします。しかも色を塗り重ねた部分にはシャープな線が引けなくなるので、特に手前の木立の部分がボケた感じになって印象が悪いです。
ただ、先生のお手本のように、雲から光が差して城がうっすら発光しているようなアレンジ描写はちょっと楽しかったです。


■レッスン8 「ウェストミンスター」 (絵具)
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夜景を描くレッスンです。自然の風景、夕焼け、建物と、だいぶ難易度が上がってきました。
このレッスンでは「街明かりと水面の反射を描く」というテーマがあるのですが、この水面の描写がどうもしっくりきません。ビンス先生は「こうやって描きます。やってみてください」とドヤ顔で言ってきますが、やっぱりこの描き方何かヘンだよ! だって直感的に「街明かりが水面に反射してる」ように見えないもん。目を細めてやっとそれっぽくなる感じでしょうか。
とは言うものの初めて夜景を描く私としては他に方法を知らないので、頑張って同じように描いてみました。
う~ん、何が悪いんだろう。色合いか?


■レッスン8 ミニレッスン 「リッチモンド」 (絵具)
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新絵心教室 最後のレッスン(DLC以外で)は、またまた夜景です。
モチーフを見た瞬間、恐るべきハイディテールっぷりに「加減しろバカ!」と抗議したくなりますが、実際は、主役である「街明かり&水面の反射」以外は大雑多に描いていいようです。
・・・と言いつつ、筆が乗ってくると色々手を入れたくなるのが人情です。この課題絵でも、細部をチマチマ描き込んでいるうちにだんだん気持ち良くなってきて、結局完成までにすごい時間がかかってしまいました。
ただ、今見返すと何かゴチャゴチャして見づらいですね。細部の主張が強すぎて、主役(街明かり&水面反射)の印象が散漫になっている感じです。
細部に執着するあまり全体のバランスを見失っていたようで、技巧とか以前に作品として成立してないよな、と大いに反省しました。



以上、応用レッスンのレビューでした。
これをもって新絵心教室標準の全32レッスン全てを修了したわけですが、個々の作品に出来不出来はあるものの、全体を通して見ると多少は上達が見られるような気がします・・・気がしませんか?
ぶっちゃけた話、数千円程度の投資で画力がアップするなら安いものですし(ちなみに私はほぼ通勤電車でレッスンを進めていたので、かけた時間は度外視できる)、レッスンとは言っても作品を仕上げる達成感は充分に得られます。特に、新しく習った技巧が思ったようにキマったときなんかは「やったぜ!」とガッツポーズしたくなるくらいうれしいので、純粋にその感覚でプレイしてもいいかもしれません。

続き→ 新絵心教室 追加レッスン やってみた(1)


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コメント(2)

ああ^~上手いっすね〜
保存不可避

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