Colors!gallery  pixiv  ヤマレコ  D5. (ぎゃるぱにX, シスプリガントレット)

  いろんな人の絵柄に挑戦 -回想編-

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この記事は、ひとつ前のエントリ「しばふ絵に挑戦」つながりの内容になってます。

これまで必要に駆られて、あるいは個人的興味で、いくつかの作家/作品の絵柄の模倣に挑戦してきました。「似てる」と言われることもあれば「そうでもない」と言われることもありました。せっかくなので今回、そのうちのいくつかを振り返ってみたいと思います。
・・・まあぶっちゃけると、便乗して過去のリソースを掘り起こしてるだけの記事なので、気軽に読んでもらえると助かります。



■その1 ToHeart、他 (水無月徹)

ToHeartといえば私をこの界隈(どの界隈?)に引き込んだ張本人的タイトルです。それ以前から絵は描いていましたが、いわゆる「萌え絵」を意識するようになったのはこの作品が契機だったと思います(私の絵柄が萌え系なのかという話は置いておいて)。

水無月絵に関しては、2つの経緯で長期間練習を続けていました。

一つは、前回も触れた知り合いの都市夫さんのサークル「なのぴー」のリーフ本に何度かゲストさせていただいたためです。下に載せた「自分たちで考えたToHeart2」ネタなんかは、「結構似てる」と評判良かった気がします。

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公式のToHeart2以前に作ったネタ同人誌「ToHeart2」(ややこしい)から、私のゲスト原稿の一部を抜粋。ついでに、HDDを漁っていたら当時のメモを発掘してしまった。
[しおり 紅葉 マルチ 藤田夫妻 志保]
・・・絵が古い! タイムスタンプ(2002年)を見てのけ反りそうになった。そりゃ俺もオッサンになるわ。初出は今は亡きコミックレヴォリューション31(2002年春)。

もう一つは、私が所属していた同人ゲームサークル「D5.」(現在活動停止中)で「ぎゃるぱにX」という、ToHeartキャラを使ったまんまカネコのギャルズパニック風のゲームを作っていたためです。開発期間も長かったので当時は水無月キャラ他を描きまくってました。

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私の担当分のデータから抜粋。他に、いるまかみりさん(へらぶな)、黄金時代さん(The Dungeon In Yarn、現:与根金次さん)、しのづかさん(魔空軍団)、たかなしさん(魔空軍団)、都市夫さん(なのぴー、D5.)、ひげさん(ひげ園)、にCGを描いていただいている。

ちなみに実際のゲーム画面は以下な感じ。コミケ62(2002年夏)に最終版を配布しました。

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「ぎゃるぱにX」は無償配布してますので、興味のある方はどうぞ。
http://mapleford.net/d5-dot/gpx/index.html




■その2 シスタープリンセス (天広直人)

上記「ぎゃるぱにX」の後続作で「シスプリガントレット」というゲームの開発を行った関係で、シスプリキャラの模倣を試みました。実際に必要なのはキャラ選択時の立ち絵だけだったのですが、「天広絵を片手間で似せるのは無理!」と判断し、けっこうな期間練習してました。
個性的な絵柄なので最初は全然似せられませんでしが、最後は何とかなった・・・のか? 身内の受けはそこそこでしたが、ユーザからの反応がまったくなかったので、上手くいったのかどうかいまだに判断できないでいます。
個人的には、天広絵によくあるストロークの長いサラサラロングヘアの描写がすごい勉強になりました。

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「同人ゲーなんだから、そこまで元絵に似せる必要ないのでは」という意見もあると思うが、そこが拘りどころなのであった。しかし当時はそこそこ描けた気でいたが、今見返すとスゲェあやしいバランスの絵だなこれ! と言っても今更オリジナル絵と見比べるなんて怖くてできません。2006~2007年頃。

下がそのキャラ立ち絵(減色/トリミング前)。ここには載せていませんが、亞里亞の立ち絵はたかなしさん(魔空軍団)に描いていただきました。コミケ72(2007年夏)に最終版を配布。

sispri_chars.jpg 「シスプリガントレット」も無償配布してますので、興味のある方はどうぞ。
http://mapleford.net/d5-dot/sg/index.html




■その3 生徒会役員共、他 (氏家ト全)

同じく「なのぴー」のゲスト原稿で「ToHeartキャラで『妹は思春期』」というネタマンガを描いたことがあります。自分の趣味丸出しの俺得企画でしたが、冷静に考えると当時の氏家先生の知名度ってどうだったんだろう・・・(生徒会役員共アニメ化前)
これは個人的な意見ですが、氏家先生は「絵柄よりネタ」の人で、決して「流麗な線で魅せる」タイプの作家ではないと思います。とはいうものの氏家先生はデビュー作(妹は思春期)からの大ファンなので、けっこう気合をいれて練習してみました。何か妙に描きやすかったのを覚えています(似せやすい、という意味ではない)。

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当時の落描き帳を見返したら「何故そこまで!」というほど執拗に模写を重ねていて当時の自分の本気を感じた。2008年頃。

↓が実際の原稿データ。氏家先生の爽やかシモネタの作風を真似るのは難しいと思い知らされました。初出はコミケ75(2008年冬)。

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■その4 ジャイアントロボ (窪岡俊之)

これは単純に私の個人的興味でのチャレンジでした。
当時ジャイアントロボのBlu-rayボックスと少年探偵団シリーズ(江戸川乱歩)復刻版ボックスを同時期に購入し、その両方にはまっていた私は「Gロボ風に少年探偵団をリメイクしたらどうなるか?」と、ひとり妄想を逞しくしていました。少年探偵団の「戦前戦後の東京の描写」「時代がかった言い回し」「珍妙な被り物系怪人(正体は怪人二十面相)」などの要素が横山作品と相性が良い気がします。
今考えると「原作:山田風太郎、作画:白戸三平」並みの安直さでしたが、でもそういうのみんな少なからず身に覚えがあるよな!
これは今でも、何かの機会に形にできないかと密かに様子を伺っています。

GR121204.jpg
大作少年とか村雨さんなんかはそのまんまいける。銀鈴ポジションは花崎マユミ嬢か。上のGR2っぽいメカは「海底の魔術師」の鉄人魚(のつもり)。この辺の怪人連中は無理なく横山メカに置き換えられそうです。青銅魔人とかカニ怪人(妖星人R)とか電人Mとか。

全然関係ないが、以前からブログサイトとかを巡回する際に「アフィ広告があると画面がにぎやかで箔がつく感じがするなあ」と思っていたので、今回のためだけにAmazonアフィ(AA)のアカウントを作ってみました。


すごい、それっぽい!
実際に商品ページに行く場合は以下のリンク(非AA)からどうぞ。

「ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~」Blu-ray BOX スタンダードエディション
少年探偵 江戸川乱歩全26巻セット(ポプラ文庫クラシック)




■その5 シュタインズゲート (huke)

これもなのぴーのシュタゲ本にゲストした流れでした。
huke絵はそれなりに練習しましたが、マンガで描くとなるとキャラの表情や角度をより多彩に描画しなくてはならず、結局自分の地の絵柄が出てしまい全然似ない、という結果になってしまいました(これは私の二次創作マンガ全般に言える)。
まあでもそんなもんだよね。

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コミケ80(2011年夏)~83(2012年冬)のなのぴーのシュタゲ本にゲストしたため、その間定期的にhuke絵を練習していた。

下がゲスト原稿。C81とC83のオチが大体同じであることに今更気付いて驚愕しました。
c80_sg.jpg コミケ80 (2011年夏)
c81_sg.jpg コミケ81 (2011年冬)
c82_sg.jpg コミケ82 (2012年夏)
c83_sg.jpg コミケ83 (2012年冬)




上手い人の絵を模写/模倣するということは、マンガ絵の練習法としては非常に効率のいい方法なのだ、と聞いたことがあります。
写生やデッサンが大事なのは言うまでもありませんが、それとは別に、他人の絵柄を模倣するということは、その人が習得している普遍的な作画技法を間接的に取り込み、かつ、その人が特徴的に持つ技巧をも吸収できる、二重においしい練習法なのかもしれません。
・・・などと技術も実績もない人間が言っても説得力がないのは承知の上ですが、記事としての体裁もあるので最後に強引にまとめてみました。
おわり!



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