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  新絵心教室 追加レッスン やってみた その2

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新絵心教室レビューの続きで、今回は追加レッスンを最後まで紹介します。以前のレッスンに関しては過去記事を参照ください。ソフトの概要などは一番最初の入門レッスンの記事を参照ください。

入門レッスン
応用レッスン
追加レッスン その1

以下、これまで同様に私の課題絵の下に、モチーフ、先生のお手本、の順で画像を掲載しています。



■レッスン7 「ケトル」 (パステル)
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古いヤカンの光沢をパステルで表現するレッスンです。

この課題絵はけっこう納得いく感じで描けて「なかなか良い出来だぞ!」と思っていたのですが、ネットで画像検索するとヒットしてくるのがみな上手な作例ばかり。どうも比較的描きやすいモチーフだったようです。コントラストが高くてハイライトが効果的な絵は見栄えが良いからな・・・

今回のレッスンのキモは先生が説明するとおり「使い込まれた感」と「部位による光沢の違い」です。後半の、複数の暖色を重ね塗りしてハイライトを作るステップが超楽しすぎる・・・!
あと先生もヒントを言ってますが表面の凹部分(取っ手の付け根や本体接合部)の緑錆(りょくしょう)を描くといいアクセントになります。


■レッスン7  ミニレッスン「水面」 (パステル)
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引き続き光の反射を表現するレッスンです。今回は水面の反射を描きます。

今回のレッスンは、それなりに仕上げようと思うとちょっと気合を入れて挑む必要があります。
他のミニレッスンにも説明が簡素なものはありましたが、このレッスンではそれが「本当に教える気があるのか」と疑うレベルになってます。ネット検索で作例があまりヒットしないのもその辺が関係している気がします。ただでさえ先のレッスンほどネットの作例が少なくなってくるというのに・・・(理由は察してください)。

まず緑色だけですごい数を使用するので最初はどの色を使えばいいか途方に暮れます。まあでもそこはレッスンを進めれば慣れます。問題は、水面に映りこむ木々を描くコツをほとんど教えてくれないことです。なので私は基本試行錯誤でとにかく時間をかけて各ステップをこなしました。

その他気付いた点は以下。
  • 絵を定着後に水面の一番明るい部分に白色を塗りなおすと全体のコントラストが上がる(定着前は色が下地と混ざってくすんでしまう)
  • 手前の茂みは、先端を練り消しで尖らせると印象が良くなる
  • 水面に浮かぶ葉っぱは、なじませた水面と好対照になるので是非描こう


■レッスン8 「平静」 (絵具)
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冒頭から先生が「昨夜は友人が来て表現派の話題で盛り上がりました」と言ってきますが、「二人分の食器」「コップのルージュ跡」「乱れたままの部屋」などから実際はまったく別の方面で盛り上がっていたことが察せられます。今回のレッスンでは、その女友達をモデルに表現派風に肖像画を描きます。
表現派とは、モデルの姿かたちでなく感情そのものを大胆に表現する手法とのことで、先生は「今回は少し冒険してみましょう」などと言ってきます。
夜の冒険しちゃったのはお前だろ(笑)  ←オッサン

今回のモデルはかなりガタイがよく日に焼けた肌が情熱的な気性を感じさせます。しかしながら先生のお手本はその辺をまったく表現していません。なので「それならオレがやってやろうじゃないか!」と奮起してしまいました。また先生に乗せられた形です。

今回の課題絵ですが、モデルの体格を誇張した三角形の構図を目指してみました。背景の緑は先生のお手本に倣いましたが、オレンジ色とかのほう情熱的な感じがして良かったかな。
非写実系レッスンは苦手なので出来のほうは・・・ですが、気分的には楽しく描けたレッスンでした。

ところで本レッスンは何で「平静」という題名なんだろうか。モデルにも特に際立った平静さは感じないのですが。もしかして、「今は平静だけどちょっと前に平静ではいられない出来事があったよ」とアピールしているのだろうか・・・!


■レッスン8  ミニレッスン「怒り」 (鉛筆)
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引き続き表現派風に描くレッスンです。今回は、先生の友人のブリンリーとかいうおっさん(禿げ気味)の変顔を描きます。
「そんな軟便の擬音みたいな名前のおっさんモデル(禿げ気味)はいやだよ」「妙齢の美女がよかった」「萎える」などの意見もあると思いますがワガママを言ってはいけません。人物デッサンを極めてくるとオッサンのシワ顔を描くのが何より楽しくなる、というケースもあるそう(寺田克也とか)なので、前向きに取り組みましょう。

さて左がその課題絵なのですが・・・これ、表現派か?
やや劇画調と言うか、アメコミっぽい雰囲気もあります。アレンジで眼球を白くしてみたら映画「死霊のはらわた」っぽくなりました。そう言えば最近あちらで放映されたドラマ版の、ちょっとお肉がついたキャンベル兄さんに似ているかも。
まあ、モデルのおっさんの矛先の知れない怒りの感情を表現したことには違いないので、あくまで「表現派である」と主張しておきます。
siryo.jpgのサムネイル画像 死霊のはらわたさん。「なに見てんだコラ」 campbell.jpgのサムネイル画像 かつてのキャンベル兄さんも今ではキャンベルおじさんに。
ちなみに背景はセガの獣王記風を狙ってみました。
juoki.gif パワー、アーップ! ウオー!
このあとクマさんに変身して口臭で攻撃する


■レッスン9 「氷とグラス」 (鉛筆)
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ガラスに当たる光の屈折や反射を学ぶレッスンです。ここにきて妙にマニアックな題材で攻めてきたな、と言う印象ですが、練習しておいて損は無いテーマでしょう。
このレッスンでは光の屈折の仕組み自体をわかりやすく解説してくれるので科学的にもためになってしまいます。ただそれが作画の役に立つかと言うと・・・まあ、水面と側面では氷の見える角度が違うんだ、程度に捉えておけばいいと思います(適当)。

私の課題絵ですが、床に移りこむ透過光がいい雰囲気に描けた半面、水面の氷の描写がイマイチですね。氷の暗い部分をハッチングで描くよう指示がありますが、もっとトーンが均一になるような描き方をした方がいい気がしました。

その他のポイントですが、氷表面にハイライトを入れるため、あえて下地を2H鉛筆で暗くしてやるテクが有効です。エロマンガで、おっぱいとかのいやらしさを強調するために白い肌にあえてグラデトーンを置いてその上にハイライトを入れるアレと同じです(酷い例え)。


■レッスン9  ミニレッスン「林檎とグラス」 (鉛筆)
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引き続きの光の屈折を描くレッスンです。
ここに来るまでに50ものレッスンをこなしてきましたが、その結果、最初にモチーフを見た時点で何となく「あっこれはうまく描けないな」とわかるようになりました。本レッスンもそんな内のひとつです。「モノクロでリンゴの質感を出すのが難しそう」とかが要因かなあ。描く前からモチベーションが下がるのが堪えますが、ステップアップのチャンスでもあるので頑張って挑戦してみました。

さて今回の課題絵ですが、まずリンゴ表面のハッチングがかなり酷い。と言ってもこれは半分は3DSのせいです。
私の場合、紙に均一なトーンを描く時は勢いをつけてサッサッサッと線を引いていくのですが、同じ事をDSでやると筆跡感知が追いつかず、ガクガクの線になってしまいます。「線をゆっくり引けばいいだけでは」と若人(わこうど)は思うかもしれませんが、歳を取ってくるとゆっくり滑らかな線を引くのはしんどいんだよ!察してくれよ!

他にも色々言い訳したい部分がありますが、キリが無いのでこの辺で。


■レッスン10 「ロウソク」 (パステル)
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ロウソクを透かした明かりが室内を柔らかく照らす、良い雰囲気のモチーフです。
冒頭で、「今、山のコテージに来ています」「雪山がきれいですね」などと小話が入りますが、この話は今回のモチーフとはまったく関係ありません。なんなんだ一体。

今回のレッスンですが、課題の難易度が上がってきている中で久々にシンプルな内容になっています。画面のコントラストが高いので誰でも効果的な絵が描けると思います。先生のお手本では、暗がりでつぶれてしまうロウソクと床の境界線を下地の青色を残して表現しているようなので真似してみました。

その他補足としては、炎部分は白一色でなく、きつめグラデーション(白~オレンジ)にしたほうが輝きまくっている感じがでると思います。


■レッスン10ミニレッスン 「照明」 (パステル)
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提灯ごしの柔らかで温かみのある光を描くレッスンです。
最初に注意点ですが、このレッスンではモチーフ(写真)と先生のお手本の明るさが結構違います(先生のお手本では光の柔らかさを表現するためかオレンジの色味が強い)。途中で迷いが出ないように最初にどちらの明るさを基準にするか決めておいたほうがいいです。私の課題絵は先生のお手本に倣いました。

追加で手を入れるポイントですが、光源から離れて弱く光の当たった草を、照明の補色である青緑色で描きこむと温度差で画面に奥行きがでる気がします。また背景の黒色を練りけしで消して、地の色(灰色)で暗がりの草を表現すると、さらに奥行きを強調できると思います。
提灯の手前に被った草も描いてみたのですが、ちょっとくどくなったのでホドホドにしておくのが良さそう。


■レッスン11 「ポーズ1」 (鉛筆)
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これまで彫像(胴体のみ)→手→肖像画と進んできて、本レッスンでついに全身のデッサンに挑戦です。躍動感のあるポーズで、イラストやマンガを志す人にはうれしいレッスンではないでしょうか。

まず冒頭から、以前先生の生徒だったアネットなる若い女性の写真を見せてきます。
くそう、またか!
「どうせこの女生徒も絵のモデル(隠語)にしちゃったんだろ」「個人指導に精が出ますなあ(精だけに)」などと皮肉のひとつも言いたくなりますが、ひがみと思われるのもしゃくなので黙っておきます。

レッスンの最初に、体のバランスを骨格や筋肉などのいわゆる解剖学的に解釈することの重要さについて説明してくれます。課題の出来にすぐさま反映される知識ではないですが、今後継続的に絵を描いてゆくなら避けては通れない部分と言えます。

微妙に話がそれますが、かの特撮の神様レイ・ハリーハウゼンは、恐竜やサーベルタイガー、はてはサイクロプス、ヒドラなどの空想上のクリーチャーまで、とても魅力的な撮影モデルを自作しました。それらは単にカッチョイイだけでなく、生物的に理にかなった骨格や動作には確かなリアリズムがありました。レイが若かった頃に、師匠(ウィリス・オブライエン)の助言で解剖学を学んだことがあるそうで、この知識がクリーチャーのデザインに反映されていたことは間違いありません。
そんなエピソードに触発され、私も「やさしい美術解剖図」なる本を買って勉強してみたりしましたが序盤で止まってしまってるなあ・・・

今回の課題絵ですが、普段のグラビア模写と同じ感じで描いてみましたがどうでしょうか? せっかくの女体描写なので「もっといやらしさを追求する余地はないか!」と正しくアグレッシブな姿勢でディテールアップの可能性を模索してみたのですが、そういう余地はほとんどありませんでした。任天堂のガード固すぎです。
手を入れるとしたら「胸元~おっぱいの曲面をハイライトで強調」、「左足側の腸骨の凹凸を明暗で表現」あたりでしょうか。接地面でつぶれている太ももやふくらはぎの質感を追求してみるのもポイント高いと思います。


■レッスン11ミニレッスン 「ポーズ2」 (鉛筆)
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引き続き女性モデルのポーズをデッサンするレッスンです。
また先生が自らの女性遍歴を何らかの形でアピールしてくるのでは、と身構えてしまいましたが特にそんなことはありませんでした。

モデルさんを見た瞬間「すごい安産型の体系だな!」と思いましたが、どうも体勢と服の膨らみでそう見えるだけのようです。ただその辺のバランスもあって、今回のレッスンは予想外に苦戦させられました。
先に書いた通り私は人体模写に関しては多少「慣れてる」という自負があり、ややナメた態度でレッスンスタートしたのですが、何故か序盤の棒人間に肉付けするフェーズで下書きが定まらず、何度も描き直して時間がかかってしまいました。最終的な仕上がりもいまいちパッとしません。 どうもレアなポーズを描くには経験値が足りず、つまり自分で思っているほど人物デッサンのスキルはなかった、ということのようです。ちょっとヘコみそうになりますが「まだまだ伸びしろがあるということなのだ」とポジティブに捉えつつ、もっと精進せねばと気持ちを新たにしました。

全然関係ないですがこのモデルさん、レッスンの間ずっとポーズを保っててすごい大変ですね(←心底どうでもいい感想)


■レッスン12 「空と大地」 (絵具)
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久々の風景画です。すっかり忘れてましたが、本ソフトの購入動機のひとつが「風景画を描けるようになりたい」だったのでした。
本レッスンでは、薄めた絵具を塗り重ねるターナーの作風で丘陵の風景を描いていきます。

まず初っぱなから「ディテールは描き込まず、景色の印象をとらえるようにしましょう」と先生が釘を刺してきます。「いざとなったらディテールでごまかしてしまう」と常に逃げの手を考えている私ですが、スキルアップのためなら背水の陣をしく覚悟はできています。といっても単にディテールを省くのでなく、筆使いで画面にメリハリをつけていくことになります。先生の描き方を観察すると、色を馴染ませる際、暗い色を明るい部分まで引っ張って色の境界を作っているようで、この辺のテクは積極的に盗んでいきます。

例によって先生のお手本がすっごい大雑把なので、途中から「これは勝ったな」とほくそえんでいたのですが、最終的にできた絵を比べてみると先生の絵のほうが色使いのバランスが良いですね。一見ボヤっとしていますが、遠めに見ると雰囲気が出ていて良い感じです。
「色使いだけで印象を表現すると言うのはこういうことであったか」と最後の最後に腑に落ちてしまいました。


レッスン12ミニレッスン 「朝焼けの浜」 (絵具)
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ついに最終レッスンです。前レッスン同様に朝焼けの海岸をターナー風に描写します。
ポールの感じから、追加レッスン2(ボート)と同じ海岸かな?

モチーフ自体は結構あっさりしていますが、ターナー風ということで朝焼けの光を強調して描きます。使う色は青、オレンジ、紫などの補色~対照色関係にある鮮やかめのものが多いです。先生のお手本を見ると色同士を隣接、あるいはグラデーション状に塗り重ね、この境界を馴染ませて意図的にくすんだ色を作り、元の色をいっそう鮮やかに引き立たせているように見えます(多分)。この辺は多少慣れが必要な部分と思います。私は3回ほど描き直しました。

今回の課題絵ですが、・・・まあダメってほどではないですが、先生のお手本と比べると大分落ちるなあ。
先生のは特に雲の描写がいいですね。この部分の描き方は詳しく教えてもらえないので何度か試行錯誤してみましたが、結局納得いく描写にはできませんでした。
海岸のポール部分については「描くか描かないか、お好みでどうぞ」とのことですが、バランスが悪くなるのが目に見えているので薄めの色で描いて主張が強くならない程度にとどめました。



以上で新絵心教室全56レッスンを修了です。主に通勤時間にプレイしていたので、終わるまで一年近くかかってしまいました。

さて、ネットなどでよく「絵心教室で絵がうまくなるか?」的な質問を見かけます。絵心教室は「絵を描く楽しさを学ぶ」アプリであり、直接的な画力アップ効果は標榜していません。それを承知の上で、個人的感想としてこの疑問に答えてみます。
ちゃんと頭で考えてレッスンを受講したなら、絵画的な表現の幅は確実にアップします。
普段絵を描かない人ほどその効果は大きいですが、私のようにハンパに絵を描く人間でも目からウロコ的な内容がたくさんありました。
・・・まあ、その上で「他人からの客観的評価が上がるか?」という点については、あとはその人の努力次第、ということで。 ←うまく逃げた

個人的目的であった「色使いと風景画のスキルを上げる」という点に関しては、単純に手数をかせいで経験を積めたのと、初期の苦手意識を払拭できた程度には効果がありました。
要は「描いてみれば何とかなる」、です。


以前に新絵心教室のレビュー記事で「全小学校の図画工作の授業で絵心教室を取り入れるべき」という意見を見ましたが、完全に同意です。技術を教えず、「好きなように描きましょう」という綺麗事の授業で子供の絵心が充分に育つとは思えません。むしろ思うように描けずに絵が嫌いになる子も多いでしょう。
この辺、文科省あたりがまじめに取り組んでくれたなら (1)児童の絵心が育まれまくる (2)日本人全体の画力が底上げされる (3)生まれた時からマンガ/アニメに親しむ国民性ゆえ、ゆくゆくは国民総同人作家化 (4)クールジャパン大成功!
という輝かしい未来もあながち夢物語ではなくなってくる、という寸法なのです。

今回の記事をもって新絵心教室の全レッスンを修了したわけですが、ソフト内にはまだたくさんのモチーフ画像がオマケで入っています。失敗したレッスンをやり直したり、別の画材で描いてみたりしつつ、フリーペイントモードでオリジナル絵を描くなど、まだまだ新絵心教室との付き合いを続けていくつもりでいます。

あ、任天堂さんは今からでもDLCのレッスンを追加いただいてもいいですよ?!


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