Colors!gallery  pixiv  ヤマレコ  D5. (ぎゃるぱにX, シスプリガントレット)

  城ヶ島探検ハイク! 島の密林に謎の農耕地は実在した!! (3/3)

| コメント(1) | トラックバック(0)
茂みの道を抜けると、灯台がそびえ、土産物屋や食事処が集まる市街地に出ます。

IMG_5404.jpg 東のランドマーク、城ヶ島灯台の姿をカメラに収め、みやげ物屋を一通りひやかした後で、遅い昼食を取ることにしました。

と言うわけで、本日のお楽しみタイムの始まりだ!

IMG_5417.jpg 何はなくとも冷え冷えビール。

IMG_5418.jpg そしてマグロ丼。大衆化された観光地は何といってもこれがうれしい。

のんびり周囲の景色を見やると、カラッとした太陽の下、家族連れが磯遊びに興じ、遊覧船が岩場に発着し、上空ではとんびが鳴きながら旋回していました。いい景色を眺めながら真昼間から飲むビールは美味さも三割り増しに底上げされる感じです。
ちなみにマグロ丼は、何かスーパーで買ったみたいな味だったので、ここよりも近くの三崎港で食べたほうがいい気がします。

IMG_5413.jpg 腹ごしらえも済んだので、城ヶ島一周ハイキングを再開しました。

ここまで海岸歩き、森歩き、高台歩きと来たので、残りの行程は趣向を変えて、ひなびた港町の風景の中をのんびり歩く予定でいました。が、実際やってみたら5分で飽きました(死)
できたら高台のハイキングコースに戻りたかったのですが、灯台まで戻るのは結構時間がかかりますし、何より一度通った道を引き返すのは負けた気分になります(この謎の敗北感、わかる人にはわかってもらえるかと思います)。
何か良い方法はないかと思案する私の脳裏に、先ほどの、茂みの中の畑と、密生の奥に続く脇道の光景が浮かびました。
次の瞬間、ハイカーとして培った経験と直感、および理系学徒としての論理的思考が、ある仮説を導き出します。

  1. 島の面積を考えると、茂みの中にはああいう畑が少なからず点在しているに違いない
  2. だとすると、それらを繋ぐ農道があるはずだ(そしてそれは、高台で見た脇道である可能性が高い)
  3. 畑仕事をする人がふもとの市街地に住んでいるなら、市街地からこの農道に直接上がる道があるはず
理論整然としたスキのない推理、我ながら完璧です。
さっそく表通りを外れて路地に入り、登り勾配の道を選んで家々の間を抜けてゆくと、すぐにそれらしい階段を見つけました。

IMG_5420.jpg 階段を上り切ると、左右から木々やススキが伸びた薄暗いトンネルのような道が奥に伸びています。時折、空が大きく開けた空間に出ることがあり、そこは茂みをくりぬいた畑になっています。農道は時折分岐して縦横にはりめぐらされており、予想通り茂みの中に点在する畑を繋いでいるようでした。
IMG_5425.jpg IMG_5430.jpg
島の内部に点在する畑の様子。Googleマップの航空写真モードで城ヶ島を拡大すると、ちょっと面白いものを見ることができる。
茂みの細道を歩くのは、ちょっとした探検気分です。
途中で畑や作業小屋、その他よくわからない廃墟に出くわすたびに、「前人未到!野生動物の襲来を警戒しつつ密林を行く我々の前に、原住民の間で語り継がれた幻の遺跡が、ついにその姿を現す!!(→CM入る)と水曜スペシャル的田中信夫ナレーションが脳内で再生されます。旅の気分を盛り上げるには、こういう段取りもわりと重要だったりします。

IMG_5423.jpg そのまま茂みの道を歩き、城ヶ島大橋のたもとまで抜けました。

来る時にはバスで島の中心部まで直行してしまいましたが、帰りは城ヶ島大橋を渡って三崎港まで歩くことにしました。歩いていける距離であることは行きのバスで確認済みです。
IMG_5444.jpg IMG_5432.jpg
城ヶ島大橋は海や浜どころか市街地をも跨いで建っており、高い!でかい!眺め最高!と、巨大建造物っぷりにすかさず男スイッチがONになります。半島のどん詰まりという、物流とは無関係な、つまりほぼ観光のためにこれだけの大事業を行ったのですから神奈川の行政も中々気が利くわい(何故か上から目線)と感心していたのですが。後日、「本土側よりも城ヶ島の方が漁港の運用に適していたので、単に物流の目的で作った」という、合理的すぎる事情が判明し、「そりゃそうだよな」と我に返ったりしました。
IMG_5446.jpg IMG_5449.jpg
そのまま港町の風景の中をぶらりと歩いて三崎港に到着。ここが本日の終着点です。

ここには"うらり"と言う物産センターがあり、たくさんの観光客で賑わっていました。干物やマグロ肉が並ぶテナントを一通りひやかした後で、バスに乗って家路につきました。
IMG_5447.jpg船着場から海を覗くと、10cmくらいある魚がたくさん泳いでいた。魚群が大きく揺れるたびに海面が激しく波打つ。子供たち大興奮。

さて今回の城ヶ島ハイキングですが、事前の印象としては江ノ島を数倍に大きくした感じの観光地を想像していたのですが、江ノ島とはまた違う、ワイルドな側面を持つ島でした。一番の見所は何といっても高台から望む海岸線の展望ですが、個人的に気に入ったのは、台地の茂みに点在する畑や農道です。表のハイキングコースの裏に観光客の通らない細道が張り巡らされているという設定は中々そそるものがあります。風光明媚な観光地の側面とはまた違う、城ヶ島のもう一つの顔といえるかもしれません。
次回訪れるときには、ぜひこの裏道の全貌を追求してみたいと思います。


IMG_5429.jpg余談だが、件の細道では農作業の人と何度かすれ違うことがあった。大人数で押しかけたりすると確実に邪魔になるので注意が必要。
123

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://mapleford.net/cgi-bin/mt5/mt-tb.cgi/17

コメント(1)

コメントする