伊豆に石廊崎あり、房総に野島岬あり、そして三浦半島といえば、そう、城ヶ島ですね。そんなわけ(どんなわけ?)で、今回は三浦半島の先端にある城ヶ島に行ってきました。
城ヶ島を訪れるのは今回が初めてになります。
今回歩いたのは、島のほぼ中央に位置する白秋碑前バス停を起点に、城ヶ島を大きく右回りに一周するコースです。
京急の南の終点、三崎口からバスに乗り換え、三崎港、城ヶ島大橋を経て、30分ほどで城ヶ島に到着です。
バス停のそばに観光地図があったので、コース確認のついでにデジカメで撮影し、ハイキングコースに続く道に入っていきました。
しばらく歩くと、前方から来た三脚を担いだおじさんに話しかけられました。
「あなた、この辺には詳しい?」
「いえ、今日が初めてです」
「あ、そう。この先がハイキングコースだって書いてあったから行ってみたんだけど、行き止まりなんだよね」
「え・・・でもバス停の所の地図には、この先がハイキングコースだって書いてありましたけど」
「そうなんだよ。あの地図嘘ばっかりだよ」
おじさんはブツブツ文句を言っています。とは言うものの、周辺の道路はシンプルで他に間違えるようなわき道もなく、一応自分の目で確かめないと納得がいかなかったので、とりあえず行くだけ行ってみます、とおじさんに告げて先に進みました。
しばらく歩くと、道路を遮る金網が見えてきました。
確かにこれは行き止まりだなあ、と思ったのですが、よく見ると微妙に様子が変です。金網の前には車が数台停車していて駐車場のようになっています。金網のプレートには"駐車禁止"、"ゴミの投棄禁止"などの否定的な文字列が並びますが、"通行禁止"などの直接的な文言はありません。金網の左側には隙間があって通り抜けられるようになっています。
少し躊躇したものの、ここまで来て引き返すのも癪なので、とりあえず隙間を抜けてその先を確認してみることにしました。
更に歩くと、今度は左右を崖に挟まれた入り江(というか船の発着場)のような場所に出ました。どう見てもどん詰まりの地形で、先に続く道は見当たりません。
ここまでか、と引き返そうとしたのですが、右手の崖を振り返った時に"水垂れ"と書かれた案内板が目に入りました。"水垂れ"・・・この文字列には見覚えがあります。しかもごく最近の記憶です。
っていうか、やっぱりここがハイキングコースであってるんじゃないか!
右手の崖の壁面を注意して見ると、段差のような足場が奥に続いています。
足場の幅はせいぜい20~30cmほどしかなく、足を踏み外すと即海に転落、と言うとんでもない悪路ですが、この時点で既に、行けるところまで行ってやるぜ、という気分になっていたので、そのまま先に進んでしまいました。
辺りは入り組んだ岩場になっていて、道どころか道標すらありません。ひたすら崖にそって進むだけです。ただ、足場が大きく開いたり、大きな岩を越えるような場所には橋渡しや階段が設置してあります。
途中何箇所か、鉄パイプを組んだバリケードが設置されていたのですが、例によって脇に微妙な隙間が開いていて通り抜けることが可能でした。
ハイキングコースの途中で、海にせり出した岩の上で釣りをする人や、磯遊びの家族を何組か見かけました。改めて言うまでもないですが、この人たちは皆、先ほどのバリケードを突破し、岩場を乗り越えて来たことになります。
何故このような悪路がハイキングコースとして残っているのか?立ち入り禁止にしか見えない岩礁に釣り人や磯遊びの家族が多数いるという事実に、その謎を解く鍵がある気もします。が、ここでそれを掘り下げて考察することはしません。
後でわかったことですが、損傷が激しい等の理由で、やはり公的にはこの道は廃止扱いになっているようです。
とりあえずこの記事を読んだ方々は、サンダル履きとかの軽装で来訪し、岩場で足を滑らせて怪我したり、あまつさえ、自治体に「管理がなってない」等のみっともないクレームを入れることのないようお願い致します。
城ヶ島を訪れるのは今回が初めてになります。
今回歩いたのは、島のほぼ中央に位置する白秋碑前バス停を起点に、城ヶ島を大きく右回りに一周するコースです。
京急の南の終点、三崎口からバスに乗り換え、三崎港、城ヶ島大橋を経て、30分ほどで城ヶ島に到着です。
しばらく歩くと、前方から来た三脚を担いだおじさんに話しかけられました。
「あなた、この辺には詳しい?」
「いえ、今日が初めてです」
「あ、そう。この先がハイキングコースだって書いてあったから行ってみたんだけど、行き止まりなんだよね」
「え・・・でもバス停の所の地図には、この先がハイキングコースだって書いてありましたけど」
「そうなんだよ。あの地図嘘ばっかりだよ」
おじさんはブツブツ文句を言っています。とは言うものの、周辺の道路はシンプルで他に間違えるようなわき道もなく、一応自分の目で確かめないと納得がいかなかったので、とりあえず行くだけ行ってみます、とおじさんに告げて先に進みました。
しばらく歩くと、道路を遮る金網が見えてきました。
直進する道を容赦なくぶった切る金網。来訪者をきっぱりと拒絶する態度に、おそらく数割のハイカーが引き返すと思われる。 |
少し躊躇したものの、ここまで来て引き返すのも癪なので、とりあえず隙間を抜けてその先を確認してみることにしました。
更に歩くと、今度は左右を崖に挟まれた入り江(というか船の発着場)のような場所に出ました。どう見てもどん詰まりの地形で、先に続く道は見当たりません。
ここまでか、と引き返そうとしたのですが、右手の崖を振り返った時に"水垂れ"と書かれた案内板が目に入りました。"水垂れ"・・・この文字列には見覚えがあります。しかもごく最近の記憶です。
↓
これか!っていうか、やっぱりここがハイキングコースであってるんじゃないか!
右手の崖の壁面を注意して見ると、段差のような足場が奥に続いています。
わかりづらいが、突堤の根元辺りに、先行するハイカーの姿が見える。 |
辺りは入り組んだ岩場になっていて、道どころか道標すらありません。ひたすら崖にそって進むだけです。ただ、足場が大きく開いたり、大きな岩を越えるような場所には橋渡しや階段が設置してあります。
壁面の段差を辿る。足元の崖下には打ち寄せる波がしぶきを上げているのだ。 |
写真の足場は、赤い矢印で示すような足運びで乗り越えた。足を滑らせればかすり傷ではすまない。 |
後でわかったことですが、損傷が激しい等の理由で、やはり公的にはこの道は廃止扱いになっているようです。
とりあえずこの記事を読んだ方々は、サンダル履きとかの軽装で来訪し、岩場で足を滑らせて怪我したり、あまつさえ、自治体に「管理がなってない」等のみっともないクレームを入れることのないようお願い致します。
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