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  大野山~丹沢湖 冒険ハイク (1/2)

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西丹沢にある大野山は標高700mほどの低い山です。
JR御殿場線の駅から歩いて登り下りでき、登山道も整備されていて手軽に登山を楽しめるので、毎年夏の暑さが和らいだころを見計らって登っています。
いつもは「山北駅→大野山→谷峨駅」のコースを歩いていましたが、調べたところ、大野山から麓の丹沢湖に下りる登山道があるようなので、今回はそのコースを歩いてみました。
丹沢湖といえばそこそこ有名な景勝地です。なので最初は「早めに下山してレンタサイクルで湖を一周するのもいいなあ、ついでに近くの中川温泉にも寄ってみたい」などと夢のある計画を立てていました・・・という文脈の時点で何となく察しがつくと思いますが、そんなにうまいこと事が運ぶわけないのでした。

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谷峨駅に到着したのが10:00ごろ。大野山はサッと登ってサッと下りてこられるお手軽な山なので、比較的遅めのスタートです。

IMG_7437.jpg 谷峨駅の周辺には緑眩しい水田が広がっています。そよ風に揺れる稲穂、広々とした川原、遠くに連なる青い山々と、のどかな田園風景の中を歩いてゆきます。天気も上々で、良いシチュエーションに序盤からテンションが上がります。
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大きな吊橋を渡り、舗装道路をしばらく登ると、民家の間にハイキングコースの入り口が見えてきます。ここから山道の始まりです。
登山道は途中何度か車道とクロスしますが、道標が設置してあるのでよく確認していれば迷うことはありません。

IMG_7472.jpg そのまま順調に高度を上げて行ったのですが、途中で「この道ってこんなだったっけ」と、違和感を覚える箇所がありました。最初に書いた通り大野山には毎年登っているのですが、記憶では樹林帯だった場所が、斜面の立ち木が伐採されて広々とした山肌を見せていました。周囲は獣除けと思われる柵で囲まれ、出入り口にはガッチリとした扉が設置されています。

一瞬通行止めかと思ったのですが、(1)扉はワイヤが巻かれているものの施錠はされてはいない、(2)そもそも"通行止め"の標識がない、(3)他の迂回路は存在しない(はず)、(4)過去に同様の鹿避けを通ったことがある、などの理由で、勝手にワイヤを解いて中に入ってしまいました。
「開墾した牧草地の植生が落ち着くまで草食動物の侵入を防いでいるのだろう、そうに違いない」と勝手に解釈しましたが、まあ他のハイカーも後から普通に登ってきていたので大丈夫なのでしょう(たぶん)。

※補足:2014年10月の時点で「ハイカーは扉を開けて先に進んでください」の文言が追加されていたそうです。

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頂上に近づくと牧場ゾーンに入ります。立ち木が少なくなり、見通しが一気に良くなります。
周囲には丹沢の山々が連なり、風になびくススキの道の向こうに白い雲がゆっくりと流れ、私がハイキング登山に期待するそのままの情景が目の前に展開されます。
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登山口から1時間ほどでもう頂上です。
雄大な山々と広大な牧場の眺めに「素晴らしい素晴らしい」と捻りのない賛辞を送りつつ、まずは持参したビールで乾杯しました。
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頂上のベンチに座り、早めの昼食(コンビニ海苔弁)を食べながら北側の景色を見やると、山麓に広がる丹沢湖が見えました。四方を山に囲まれた谷間の底にダム湖と町並みが広がる、中々情緒的な光景です。

IMG_7512.jpg 話が前後して申し訳ないですが、何を隠そう今回のコースは、ここから見る丹沢湖があまりにも魅力的で、ぜひあそこに行ってみたい!という気持ちで計画したコースです。ついでに言うと、最近は大野山の山歩きにも少々物足りなさを感じ始めていたので、丹沢湖までをコースを延伸してフィジカルな満足度も底上げしよう、という算段もあります。


食事の後は、休憩がてら牧場をぷらっと散策しました。 山頂の広場は食事時の登山客で賑わっていますが、牧場の遊歩道は他に歩く人もなく、ベンチに寝そべって20分ほど昼寝してしまいました。後は丹沢湖に下るだけの心づもりなので超余裕の態度です。

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充分に休憩した後で丹沢湖に向けて出発しました。

実は丹沢湖の下りに関しては、事前にネットで「結構荒れてるので注意」という気になる情報を得ていました。しかし目的地のダム湖はすぐ下に見えてるし、基本下るだけなのでそれほどのこともないだろ、と正直かなりナメた気分でいたのは確かです。
牧場の遊歩道から頂上を見上げると、先ほどまで晴れ渡っていた大野山の上空には何やら怪しい雲が湧き始めていました。その光景は今考えると、この先に待つ何らかの展開を暗示していたようにも思えるのでした。


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コメント(2)

どうもはじめましてm(__)m
ブログ大変参考になりました
正に今日なんですが 大野山~丹沢湖のハイクをしてきました
しかし。いくつも大失態をしてしまい
反省を~と思い検索していましたらこちらにたどり着きました
愚直極まりないですか聞いて頂けると幸です
谷峨~大野山まではサクサクハイクでした
天気もよく気分はサイコー
大野山から山北までの下山では物足りないな…
と思ったのがそもそもの間違い(>_

地図を見て気になったいた丹沢湖へ!
簡単に行けると私もこの時点では…
林道を進んでいくすがらで
ゲート手前の登山道に全く気づかなかった事
林道をずーーーと歩いて進んでしまったのです!
工事のおじさんに聞いて戻る(>_ そして登山口
草木がぼうぼうで看板も隠れており
写真にあったような青い紙もすっかり剥がれていました
めげずにチャレンジしましたが
万年登山初級の自分には堪えるコースでした
ストック使っているのにしりもちついてしまうし!
ですが楽しいコースかな?とも思います

ですが現在は超マイナーコースなのですかね、
すれ違ったハイカーは1名のみ
蜘蛛の巣を何十も潜り抜けました。
登山道もかなり自分にとっては解りづらく
分岐や二俣の道で迷っては地図アプリで現在地確認
とハラハラものでした

でいちばんの失態はもう少しで三保ダムという鉄塔下付近で
下山ルートを完全に見失ってしまったのです

>やまさん
どうもはじめまして。あと返信が遅れてしまい大変申し訳ありません。

丹沢湖の登山道は、事前情報ありで歩いても結構ひく部分があったので、
いきなり挑戦するのは(主に心理的側面から)ハードルが高いかも
しれないですね。
お話ですと今は更に荒廃が進んでいるようで、「これ以上すごく
なったらどうなってしまうんだ!」と戦慄を覚えるものがあります。

三保ダムには無事たどりつけたのでしょうか。あの鉄塔のあるピーク
周辺は無駄に開けているので道の続きが見つけづらく、難儀した記憶が
あります。

ただ、普段整備された山道ばかり歩いている身としてはかなり
インパクトのあるコースでしたし、今年のゴールデンウィークにも
再挑戦してきたので、結構お気に入りのコースなのかもしれません。
2回目なので結構余裕をもって歩けたのと(それでも少し心細い所も
ありましたが)、懸案の丹沢湖周遊サイクリングも実現できて中々
充実した山行でした。

この調子で2年に一回くらいは登ってみようかな、と思っています。

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