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  大山 紅葉狩り登山の顛末 伊勢原、恐るべき観光事情 (5/5)

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聞きしに勝る大山の紅葉を心行くまで堪能した後で下山することにしました。後はバスで伊勢原駅まで戻るだけなので気分は完全に消化試合モードです。

しかし、いにしえの巡礼の地、大山はそんな浮かれハイカーの気の緩みを見逃さず、最後の最後に特大級のトラップを仕掛けてきたのでした。

野生の鹿が普通にうろつく(マジで)山道を抜け、ケーブルカー駅のすごい混雑を横に見つつ、土産物屋をひやかしながら参道を下って行ったのですが、進むほどに観光客の密度がどんどん増していきます。徐々に人の流れが滞っていき、そしてついに、進む先に行列らしきものが見えてきました。

?!
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?!!
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?!!!!
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バス停は最悪の状況でした。
上のみやげ物屋街まで伸びた数百mの行列は軽くバスのキャパ 15台分はあるように見えます。今から並ぶと何時間待ちになるのか想像もつきません。
さらに気になることがあります。その場でしばらく様子を伺ったのですが、バスがまったく発着していません。周囲には駐車場の空き待ちと思われるマイカーが行き場をなくしてウロウロしているのみです。
何かもうこれは色々ダメだな、と早々に見切りをつけ、目的の伊勢原駅まで歩くことに決めました。手元の広域地図で調べたところ、ここから10km弱くらいの道のりなので歩いたほうが絶対早い、という判断です。

歩き始めてすぐに原因が判明、大山に唯一通じる611号県道が大渋滞を起こしていました。途中、大山ケーブル行きのバスが臨時便も含めて20台くらい出動していましたが、すべて渋滞にはまって動くに動けない状態になっていました。
客観的に見て相当歯がゆい状況ではあるのですが、一方、早めに見切りをつけて気分的に楽になった私は、道端の酒屋で大山 地ビールのノボリを発見して即購入、そいつを飲みながら一路 伊勢原駅を目指しました。

周りには、私同様ザックをかついだお仲間が、「あと何kmか歩く距離が増えても大して変わらないよね」といった感じで和気藹々と歩いていました。

IMG_8818.jpg 渋滞に対し、神奈川中央交通は、上り車線と下り車線を交互にまとめ、その間を縫うようにバスを通す変則的手段で対抗。そういうのもあるのか!
端々に誘導係が立ち、無線で連携を取る手間隙かけた対応だが、その割りに大山から戻ってくるバスを全然見かけなかったので、あまり効果が高くないことが伺える。
根本的な対策が待たれる。

IMG_8822.jpg 大山ケーブル行きバス4台が立ち往生して、3週宿便状態となった県道の様子。
上のバス停でイライラしている人たちが見たら発狂して暴動を起こしかねない必殺の情景だが、早々に見切りをつけた私としては、「理不尽すぎるwww」とさっきから変な笑いが止まらない。
歩道には帰宅困難者風のハイカーのお仲間がたくさん歩いていて、妙にテンションの上がる光景であった。

歩いている途中ですっかり日も暮れていまいましたが、街灯のある市街地なので何の心配もありません。

IMG_8823.jpg 途中、振り返ると、夕刻の空に大山の大きな影が浮かび上がっていました。数時間前にはあの頂上にいたのだと思うと感慨深いものがあります。同時に、山を歩ききった後の感傷モードに入っている自分自身に気付きました。
旅の終わりが近づいています。


IMG_8824.jpg 17:00過ぎに伊勢原駅に到着。大山ケーブルカー乗り場から2時間はかかっていないと思いますが、正確なところはよくわかりません。
幸い座席に座ることができたので、小田急の心地よい揺れに身を任せ、爆睡しながら帰宅したのでした。


今回の登山ですが、変化に富んだ尾根道、大山の険しさ、頂上の展望、下社の絶品紅葉など多くの見所がありました。が、最後の交通渋滞が全部もって行った感じです。
後でわかったのですが、この日は「3連休の中日」「紅葉のピーク」「紅葉ライトアップイベント」が全て重なって、大山が一年で一番混雑する日だったらしいです。よりによってそんな日に登山を設定してしまったのか!と我ながらたまげましたが、普段とは違った意味で思い出深い山行になったのも確かです。まあ流石に2度は御免なのですが、コース自体はとても気に入ったので、今回の反省を踏まえて来年は大山→弘法山の逆ルートで行こうかなあ、と考えています。



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